別れの時
2018/10/22
愛猫がこの世を去った。
体を動かせず、なんとか口を動かし鳴くくらいしか出来なくなっていた。
病院も意味がなかった。
それでも、必死に投薬と栄養剤と水を注射器で与えていた。
「今夜が最期かもしれない……」
そう頭をよぎるのは、あたしだけではなかった。
猫はいつものように、あたしのベッドで過ごした。
この夜は布団の中で一緒に寝た。
ふと、目が覚めたのが、午前3時くらいだっただろうか。
最近の癖…猫が息をしているかどうか確かめること。
身体は暖かかったが、動いてはいなかった。
慌てて寝たままの状態で揺り動かそうとした。
そうすればまだ……という期待もあったのだろう。
しかし、既に死後硬直を起こし、動くことは無かった。
慌てて母親を起こしに行き、猫に毛布をくるむ。
次の日、仕事は休みだったが、あたしはあまりのショックに寝込んでしまった。
気付いたら夜で、猫の埋葬も終わっていた。
あたしの家はまだ昔の風習が残っており、霊園に連れていき火葬などしない。
そのまま、代々受け継がれてきた山のある場所に埋葬するだけなのだ。
その役目は、いつも父親が引き受けており、彼らが何処に眠っているのかも家族は知らない。
そこには、今回亡くなった愛猫の兄弟姉妹や、一緒に暮らしてきたものもいる。
独りではないから寂しくもないだろう……という配慮らしい。
大好きな祖父母が亡くなった時は、現実をうけとめられずにいたーーいや、今もいるーー
今回は……近くにいたせいか、、全然目の当たりにしたせいか。
声も出ず、涙が溢れるばかりだった。
今まで「声が出ないほど~」とか「涙が急に溢れて~」とか鼻で笑っていた。
なぜかと言えば、それは簡単だ。
そういった経験をしてこなかった、受け入れることができなかったからだ。
まさか、自分にも、そんな日が来るとは思もよらなかった。
はー……
ネコ用の特別クリスマスケーキ注文後しようとしてたんだけどなぁ。
それでも、あたしの誕生日(10/18)まで頑張っててくれたのかな?
あ、それは言い過ぎかな?(´ . .̫ . `)
17年間、有難う。
ずっと寄り添ってくれて有難う 。
優しくて、頭が良いこ。
思いやりがあって、家族を守子。
優吏(ゆうり)
その名前のままの生き方をしてくれたと想ってます。
本当にに有難う。。。
あなたがいなかだたら、あたしはどうなっていたか分からないくらい、あたしを支えてくれた。